top of page
  • 執筆者の写真kachirou kano

discussion_20230314

同人誌の適正価格について 私的投票の結果から


 先日Twitterで少し目立った話題で、「同人誌の適正価格」がありました。近年色々な物の値段が上がっており、ついには同人誌の印刷代も上がったことで、サークル側からするとイベントでの頒布価格を上げたい、という背景があるようです。買う方からすれば安い方が良いので、値段を上げないでほしいという意見と、印刷代やイベント参加費用の回収も考えると値上げせざるを得ないという意見が存在したようでした。様々な立場から意見が投稿され、大変興味深くそれらを眺めていました。

 同人誌即売会を経済市場であると考えると公正競争の管理が必要になるのでしょうが、そもそも同人誌はほぼ全て内容が異なり互いに競合しないので、公正競争もヘチマもありません。市場での経済活動では、不当に安い値段で販売し他社の販売機会を奪うことを不当廉売と言うそうです。不当廉売は独占禁止法に抵触するようですが、同人誌即売会で同じ理屈が成立するのかは大変怪しいように思えます。法律については全くの素人であるため、正しいところどうなのかはよく判りません。

 さて狩野個人としては、需給が釣り合っているなら同人誌は何円でも構わないと思っています。1000円でも10000円でも買う人が相応の価値が有ると考えるならば、その金銭と同人誌を交換すれば良い話だと思うのです。1万円でも欲しいものは欲しいし、0円でもいらないものはいらない。値段がネックになって購入を迷う様なら、自分にとってその値段相応の価値がない物であるという事だと思うのです。そこで一つ気になったのが、自分の同人誌はどのくらいの金銭価値が有ると思われているのか、ということでした。狩野製作所の同人誌に対して「この値段なら出しても良い」という価格を調べたのが、下記のアンケートです。値段の選択肢を4つ用意して、1週間の期限を設けてオープンに投票を募りました。結果は0円が15%、1~100円が5%、101~500円が41%で最多、501~1000円が39%でした。加重平均を計算すると、これらの平均値は418円となりました。つまり狩野製作所の同人誌を知っている方々は、400円ちょっとなら出してもいいかなと思っているらしいという事です。これまで(メロブ等の委託を除き)同人誌を全て無料頒布してきた身からすると、具体的な値段で評価が貰えるのは大変うれしく、励みになりました。今後の活動の支えとしていきます。ちなみに印刷代を回収しようとすると700円くらいの値段をつけないといけないわけですが、これでは上記の値を大幅に上回るため、ほとんど同人誌を配ることができないと思われます。少額の儲けがあろうとも、同人誌を配れないのでは当サークルにとっては本末転倒です。印刷代の回収にはこだわらない方が良さそうですね。

 確かにイベント予算が少ない方にとっては、各サークルで同人誌の値段が上がってしまうと苦しい事情があります。かつては自分もそうでした。2,3サークルの頒布物しか買えず、後はキラキラしたものを眺めてイベントが終わることもありました。そういう状況の方に少しでも予算を確保して東方を楽しんでもらうためにも、狩野製作所は同人誌の無料頒布を続けていきたいと思っています。これは一方的に施すという話ではなく、予算が不足している方にも広く情報を伝えたいという、狩野製作所側のねらいもあるわけですね。

 同人誌をお渡しした方の中には、差し入れのお菓子や、同人誌代としてお心遣いをくださる方もいらっしゃいます。大変ありがたく、頂戴しております。ありがとうございます。これからも、狩野製作所の同人誌をよろしくお願いします。それではまた、イベントでお会いしましょう。

かわいい差し入れたち ありがとうございました!





閲覧数:27回0件のコメント

Opmerkingen

Beoordeeld met 0 uit 5 sterren.
Nog geen beoordelingen

Voeg een beoordeling toe
bottom of page