タイトル:日本の論点2020~2021
発行:プレジデント社
著者:大前研一
内容:国内外の情勢に関する特集記事のアーカイブ。過去の記事であるとはいえ、現在の情勢を把握するために役立つ本。
所要時間:4時間程度
感想:大変面白く、一気に読み通した。様々な論点があったが、特に興味深かったのは日本のどんづまり地方自治とトランプ大統領による議会政治の破壊について。恥ずかしながら憲法8条の内容や、「地方公共団体」という単語の意味について初めて知った。そういった地方のお役所が、一見怠慢に見えるほど動けない理由も判った気がする。言われてみれば大統領の意見がTwitterごときのいちSNSに一番に、直接発信されるのはとんでもないことである。トランプ大統領が議会政治を破壊したというのは面白く、日本にもそういう破壊者が現れるのだろうかと夢想した。しかしやはり、大前氏のいう「低欲望社会」においてはトランプのような演出家が現れても大衆がついていかないのだろう。
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